第43章 エンジェルトランペット
Jun side
頬を少し紅くして
視線をキョロキョロ彷徨わせる翔くんの唇に
自分の唇を優しく重ねる
翔「ん…っ…」
翔くんが目を開いたままだから
至近距離で視線が絡む
ゆっくり俺が目を閉じて
頬に手を添えて
唇を重ねる角度を変えると
翔「ふ…っ…んん…」
翔くんの口から吐息が漏れた
潤「はぁっ…」
唇を離して翔くんを見ると
さっきより顔を赤くして俺を見ていた
潤「ご飯食べる?」
ふふっと微笑いながら
お腹空いたでしょ?と聞くと
翔「あ…えっと…はい…」
またなぜか敬語で返事が返ってきた
キッチンでクリームシチューを暖めて
サラダと一緒に
姿勢よく座ってる翔くんの前に並べた
潤「お待たせ♪」
翔「あ…ありがとう…ございます…」
いただきます…と小さく言って
スプーンを口に運ぶ翔くんの隣で俺も食べて
無言で食べ進める翔くんを見ると
口の端にサラダのドレッシングがついていて
潤「翔くん」
もぐもぐと動く顎に指先をくっつけて
そのドレッシングを舐めとる
潤「ついてたよ?」
にこっと笑うと
動いてた口が止まって
目の前にある翔くんの躰がまた固まった
可愛いとは言ってくれたけど…
反応を見てると不安になってきて
潤「ね…俺ほんとに可愛い?」
固まる翔くんの顔に
ぐっと顔を近づけた