第43章 エンジェルトランペット
Jun side
「お疲れ様でしたー!」
さっきまでフラッシュが光っていたスタジオで
いろんなところから声があがる
潤「お疲れ様でした!」
雅「ありがとうございましたっ!」
相葉さんと2人で天使のコスチュームを着て
スタジオを後にして楽屋に急ぐ
“相葉雅紀と松本潤の天使な一面と悪魔な一面”
そんな雑誌の企画に沿った衣装だけど…
さすがにスタジオ内で
知り合いにこの格好ですれ違うのは
ちょっと照れるから…
雅「やっぱ松潤は悪魔より天使が似合うね♪」
ファンにも天使って言われてるもんね
着替えようとしてると相葉さんに言われて
翔くんにたまに言われる
“潤は俺の天使だね”
その言葉が頭をよぎった
…コレ買い取ろっかな
着たら翔くん喜んでくれるかな…
鏡に映った天使の服を着た自分を
翔くんに見せたくなって
そんなことを考えていると
雅「まつじゅーん?聞いてる?」
いきなり目の前に相葉さんの顔が出てきて
潤「ぅわっ…ごめん,なんだっけ?」
雅「だからー天使似合うねって言ったの!
一人でニヤけて何考えてたの?」
翔ちゃんのこと?
そう小声で言われて顔が熱くなった
潤「お邪魔しまーす…」
一応翔くんには
[会いたくなったから翔くん家で待ってる♡]
メールを送って
まだ家主のいない部屋で
ご飯を作ってお風呂を洗って…
無事買い取ってきた天使の服を着て…
玄関が開くのを待った