第41章 スターチス
Jun side
翔くんが部屋に戻ってから
顔を洗って着替えて…
必要な物だけポケットにいれて
ニノの部屋に向かった
ドアが開いた先にはニノと…大野さんがいて
俺が1番だったらしく
まだ翔くんも相葉さんもいなかった
部屋にはソファもベッドもあるのに
2人が立ったままだから
俺も壁に背を預けて立っていた
智「皆集まったら…話すから…」
小さく言う大野さんの声に
潤「ん…わかった」
それだけ言って
静かな空間を過ごしていると
皆が集まってきた
すぅっと大野さんが息を吸う音が聞こえて
智「軽率な行動で,皆に迷惑かけて…
嫌な思いをさせて…本当に申し訳ない
ごめんなさい」
ハッキリ言い切ってから
深く頭が下げられた
その姿は昨日までの大野さんじゃなくて
俺らがずっとついてきた嵐のリーダーで…
大野さんの隣に立つニノをチラリと見ると
しっかり大野さんを見つめていた
その空気感に安心して
大野さんに視線を戻して
事の経緯をゆっくり話すその声に耳を傾けた
部屋に静かに響いてた大野さんの声が止んで
一瞬の沈黙のあと
雅「なるほどね…うん,話してくれてありがとっ」
相葉さんのいつもの明るい声が聞こえた
翔「うん,大丈夫…みんな智くんのことわかってるから」
翔くんは大野さんに歩み寄って肩を叩いて…
それを受けた大野さんの顔が少し緩んだように見えた
その大野さんの隣で
微笑ってるけど緊張したような表情のニノに
潤「で?ニノは腰とか大丈夫?」
わざと悪戯ぽく笑いかけると
和「ちょっ…,潤くん!」
ニノの頬が赤く染まった