第41章 スターチス
Sho side
今にも寝そうな潤を傍に置いて
高まる熱を抑えて眠ろうとしたのに
我慢していた躰に温かい刺激が落ちて
一気に熱は上がってしまった
潤「あっ…ぁぁ…んっ…」
首筋に顔を埋めて
キスを落としていく
更に下に降りようとすると
躰に回された腕が俺を引き留める
翔「潤…?」
潤「しょ…くん…離れないで…」
瞳に涙が浮かんで不安そうに俺を見る
潤の顔の傍に戻って
しっかりと包むように抱きしめて
もう一度唇を塞いだ
潤「んっ,んっ…はぁ…翔,くん…」
翔「大丈夫だから…」
コンサート前だから…
そして,智くんとニノの事があるから…
余計に不安が募ってる…
潤はニノのこと応援したいって言ってたし
同じようにショックを受けてるのかもしれない
翔「潤…大丈夫…嵐はなにも変わらない…明日のコンサートだって…いつも通りにうまくいくから…」
なんの根拠もない言葉だけど
俺たちの仕事はそれしかないから
嵐として,何も変わらず
笑顔でファンに魅せる事…
それは,智くんもニノも
ちゃんとわかってる
それだけは信じられる
二人がどんな答えを出したとしても…
翔「俺たちは嵐としていつも通り笑って最高のモノを作ればいいだけだろ?」
潤が,魂削って作るコンサートだよ?
イイモノに決まってるじゃん
あとは俺たちが頑張るだけだから
俺達を信じて?
恋人として傍にいる潤も
嵐として一緒にいる潤も
どっちも同じくらい大切
それはきっと…
智くんも,ニノも一緒…
俺達はこの16年でもう…
個人である前に,嵐だから
だから…明日は大丈夫
零れる涙を唇で掬い取って
少しでも安心できるように
ぎゅっと抱きしめた