第41章 スターチス
Sho side
疲れた顔で部屋に戻ってきた潤が
トテトテと歩いて俺の元に来た
翔「お疲れ様」
ソファに座ったまま言うと
その横にトンと乗って
ギュゥっと音がしそうなくらい
抱き着いて来た
翔「いつもありがとな…」
潤はいつもギリギリまで
コンサートの打ち合わせをして
一人でスタッフさんたちと一緒に
調整をしてくれる
当然,次の日は俺たちと同じように
ステージに立って歌って踊って…
だからコンサートは
誰よりも潤が大変なんだ…
それに加えて…今回は
いろんな心配もある…
潤「あ…見てたの…」
俺のPCに目をやると
さらに俺を抱きしめる腕の力が強くなった
見たくないけど…
見ないのも怖いよな…
翔「うん…色々だよ…あることないこと…まぁ…どこまで本当なのか…信憑性もない…」
潤「そっか…」
そう言って俺の胸に顔を埋めた
翔「でも…宮城のコンサートに関しては、応援してるって声も多いよ…俺たちを心配する声もね…」
潤「…そんなの…」
潤は言いかけてやめた
うん…そんな心配されながら見てもらうんじゃ…ダメだよね…
翔「じゅーん…寝ちゃだめだよ?せめて着替えて…?」
潤「うん……ね…ニノ…大丈夫かな…」
少しだけ躰を起こして
俯いたまま呟いた
ニノは解散後,何も言わずに一人で部屋に戻って…
最後に見た顔は,思いつめたような顔だった…
翔「信じよう…ニノも…智くんも…嵐の事を何より大切に思ってるはずだから…」
潤まで思いつめた顔になってくるから
頬を挟んで唇を塞いだ