第39章 ヒマワリ
Jun side
やっぱり翔くんに隠し事はしたくないから…
それと…俺はニノが本気なら応援したいって
あの日言った気持ちは変わらないから…
だから大野さんの気持ちも気になっていて…
さり気なく…やっと2人で落ち着けたから
翔くんに話を切り出してみると
翔「ニノとか??」
普通に言うからびっくりして思わず大きな声が出た
翔「そーなの??え?本人が??」
確認するような問いかけに頷いてから…
俺が気付いたときのことを思い出す
潤「ニノがさ…ちょうど誕生日後くらいからかな…シルバーのブレスレットを毎日つけてて…」
後ろからの温もりに身を委ねて
ゆっくりと言葉を続ける
潤「で,気に入ってるものだって言うから…大野さんの手作り?って聞いてみたら…すごい動揺してて…」
思わずあの時のニノを思い出して頬が緩んだ
潤「だから…大野さんの個展の飲み会のとき,俺ニノと帰ったじゃん?そのときに…ちょっと話をして…本気なの?って聞いたら…うんって言ってたから…」
そこまで黙って聞いていてくれた翔くんから
翔「そうなんだ…」
とそれだけ声が聞こえた
潤「みたいだよ?だから本気なら応援するって言ったんだけど…」
でもさ…と翔くんを振り返って
潤「手作りのアクセサリーあげるくらいなんだから…大野さんにとっても特別ではありそうだよね?」
そう聞きながら
翔くんが「ニノとか??」と言ったってことは
周りにもそう見えてるってことだから…
人目のあるところでは気をつけろって言っとこうと思いつつ
ニノの恋が実るといいな…と思った