第39章 ヒマワリ
Sho side
潤「ごちそうさまでした」
コースを食べ終わって
食後にコーヒーでも…と思った頃
「お待たせいたしました」
いいタイミングで
頼んでいたバースデーケーキが運ばれてきた
フルーツたっぷりのショートケーキに
Happy Birthday Jun
とお皿に描かれて…
小さな花火がパチパチと光っている
潤「うわ,すごい…」
翔「おめでとう」
潤「ありがとうっ」
嬉しそうに笑って
花火を一生懸命消そうとしてたけど
さすがにそれは無理だった
ケーキも二人で半分こして
美味しく頂いて
潤「美味しかった~…超幸せ」
そんな風に,相変わらずの天使みたいな顔で笑ってくれるから
翔「潤が居てくれるから,俺の方が幸せ…」
そう言って立ち上がって
後ろから抱きしめながら頬にキスをした
翔「下に…部屋取ってあるから…いこ?」
耳元で囁くと,その耳が赤く染まった
レストランと同じ階に小さなフロントがあって
わざわざロビーまで行かなくても
チェックインができる
俺たちみたいな芸能人には本当にありがたい
エレベーターで二つ下の階に降りて
誰にも会うことなく
部屋に入ることができた
念のため潤には後から来るように伝えて
部屋番号をメールしたけど
そんな必要もなかったかもしれない…
そのくらいプライバシーの守られたホテルだった
しばらくして呼び鈴が鳴って
ドアを開けると愛しい恋人が居る
部屋に招き入れて
ドアが閉まるとすぐに
抱きしめて唇を重ねた