第39章 ヒマワリ
Jun side
いつものようにサイドブレーキの上で手を繋いで
車が目的地に向かう
…まあ俺は今日の目的地は知らないんだけど…
窓の外に視線を動かして
潤「ねーどこ向かってるの?」
普段あまり通らない道だからヒントがなくて…
もう1度運転してる翔くんに聞いても
翔「もうすぐわかるから」
教えてくれないから諦めて
潤「さっき相葉さんニノの車って言ってたけど…ニノも行かなかったのかな?」
話題を変えて話しかけた
翔「ニノも仕事忙しそうだもんね…」
そういえばチラッと見えた感じ智くんもいなかったよ?
思い出したように翔くんが言うから
思わず口を噤んでしまった
翔「潤?」
そんな俺を不思議そうに翔くんが見てきて…
いろいろ考えてた思考が現実に戻ってくる
潤「あ…そうなんだ…じゃあ今度相葉さんに何かお礼しなきゃね?」
慌ててそう言うと
翔「そうだね,雅紀に任せちゃったもんね」
翔くんも微笑ってくれてホッとした
隠してるわけじゃないけど…
タイミングがなくて翔くんにはニノのことを言い出せないでいる…
翔「着いたよ」
車がどこかの駐車場に停まって
翔くんの誘導で降りたところは
潤「わっ…キレイなホテル…え…ここって…」
最近出来て
デートにも使えると話題になっていたホテルで…
なんで突然ここに来たのかわからなくて
翔くんとホテルの間で何度も視線を動かした