第39章 ヒマワリ
Sho side
潤「んんっ…ん…はぁ…」
唇を重ねると久しぶりの感覚に安心感が広がって
同時に,躰の熱も湧き上がった
翔「…久しぶり…だね…」
夏の特番とか…
ツアーの準備とか…
アルバムの音取りとか…
個々で仕事の時間帯も違うから
なかなか二人きりで過ごす時間が取れなかった
でも…明日は久しぶりのオフ…
頬を撫でると
ぴくんと躰を揺らした
潤「うん…やっと二人っきりになれた…」
潤が抱き着いて来たとき
雅「あれ?あの車ニノのじゃん,まだいるのかな?」
少し遠くから,雅紀の声が聞こえてきた
二人して躰をビクッと反応させて固まった
翔「潤…後ろ…行ってて…」
俺の車だから俺がいる分にはいいけど
潤が居たら…色々まずい…
潤は助手席と運転席の間から
スルリと移動した
雅「やっぱいない,忘れて帰ったのかなー?」
言いながら,声がだんだん近づいてくる
「忘れて帰るって,相葉じゃあるまいし…」
先輩の声もした
後部座席に身を潜める潤は
もう慣れたもので…
付き合い始めてから
もう何度も同じように隠れたことがある…
もちろん…俺も…
結局,雅紀達の乗った車は
俺たちの傍に来ることなく
離れていった
翔「もう大丈夫~」
後ろに声をかけると
にこっと笑って潤が出てきた
潤「危なかったね」
翔「さっさと行くか」
もう一度軽く唇を重ねて
車を発車させた
潤「どこ行くの?」
翔「着いてからのお楽しみ~…」
今日はお祝いだから…
できるだけサプライズにしたくて
今日の予定は
潤に何も伝えていなかった