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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第38章 ルピナス


Jun side

隣で翔くんが笑っている
俺の作ったご飯をおいしそうに食べてくれている

それを見るだけで
疲れきっていた心があったかくなった

「「ごちそうさま」」

箸を置いた途端に

翔「潤ーっ…」

椅子を移動させて
肩を並べて食べていた翔くんが抱きついてきて

潤「わっ…」

思わず椅子から落ちそうになった

その躰を引き戻すように引っ張られて

翔「会いたかったー…はぁ…潤がいる…」

胸元に顔を埋めるようにぎゅっと背中に腕が回った

椅子の上で体勢を立て直してから

潤「俺も会いたかったよ…」

感じたかった温もりに俺も腕を回した

顔を首元に埋めて息を吸い込むと

大好きな翔くんの香りがして安心する

翔くんの腕が躰から離れて
両手で頬を包むように挟まれて

潤「んっ…ん…ふぁっ…んん…っ」

いつもとは違う
リードするようなキスではなくて

甘えるように絡んでくる舌に

俺も片手を翔くんの頬に添えて
舌を絡め合わせた

触れた頬が若干ふっくらしてるのも

突然連絡もなしに来てくれたのも…

忙しいのは知っていたけど
そこから大変さが伝わってきて…

小さな水音と共に離れた顔を引き寄せて

翔「んっ…ふっ…」

もう1度軽く唇を重ねてから

潤「お疲れ様…翔…」

慣れない呼び方にちょっと心臓を跳ねさせながら

瞳にちょっとかかってる前髪を梳くように撫でた
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