第36章 サボテン

Jun side

しっかり指先まで絡めてベッドに座って

翔「…潤…愛してる…」

翔くんの瞳には俺が
俺の瞳には翔くんが映る

潤「俺も…愛してるよ,翔くん…」

翔くんがそうしてくれたように
しっかりと視線をそらさないで伝えた

そのまま翔くんの顔が近づいてきて

繋いでた手を離して
両手を翔くんの首に巻き付けると

ゆっくり背後のシーツの上に押し倒された

翔「潤…」

潤「翔く…んっ…ふ,ぁっ…はぁっ…」

片手で頬を包まれて唇が重なって…

でも俺も翔くんも見つめあったまま
お互いを瞳の中に映し続ける

もう俺は翔くんでいっぱいだけど

怖かった記憶ももう過去のものにできたけど

でも一瞬たりとも逃すことなく
翔くんを感じていたいから…

頬にあった手が下におりていって
それを追いかけるように翔くんの唇もさがっていく

躰中にキスを落とされて

潤「あっ…ん…しょ,くんっ…」

触れられたところから
どんどん躰が熱くなっていって

ピクピクと躰が跳ねる

翔「ん…潤…気持ちいい…?」

胸元まで降りた翔くんに見上げられて

潤「気持ちい,よ…翔くん…もっと…」

素直に快感を伝えると
翔くんが嬉しそうに笑った

紅く硬くなっている胸の飾りを口に含まれて

潤「ぁあっ…あ…んんっ…」

快感を逃がしたくて手を動かすと
また指を絡めて手が繋がれた