• テキストサイズ

センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第36章 サボテン


Sho side

震える声で潤が紡ぐ言葉を
聞き逃さないように
ひとつひとつ噛み締めた

でも同時に
頭の中でガンガンと音が響いてやまない

潤「っ…ごめんなさいっ…ごめんね…翔くんっ…」

潤が謝ってる

…どうして…?

翔「ごめんっ」

潤が謝るのを止めるように
抱きしめて言葉を遮った

謝るのは俺の方
俺のせいで潤を苦しめてた

翔「潤…ごめんな…」

潤「ちがっ…ごめんなさ…翔くんのせいじゃな…」

翔「俺のせいだよ…潤は悪くない…だから謝るなっ」

潤「違うの…ごめんなさい…」

翔「潤………ごめん…」

俺の頬にも涙が零れてた

でも,ダメだ…俺が泣いてる場合じゃないんだ

苦しかったのは潤なんだから…俺が泣いちゃだめだ…

翔「潤…?」

まだ泣き止まない潤をまたギュッと抱きしめた

泣いてるからか,もうそんなに躰は強張らない

翔「どこ…触られた?胸だけ…?」

潤「直接は…胸だけ…服の上からは…っ…」

潤の視線が落ちて
また嗚咽と共に涙がいくつも零れた

翔「…ごめん…っ…守れなくて…ごめん…俺のせいで…」

潤は首を振ってまた謝る

くそ…っ…
胃の中から何かが湧き上がってくる

でもそんな俺の感情なんてどうでもいい…

今は潤に…忘れさせなきゃ…

俺は立ち上がって
潤を抱き上げた

潤「っ…ぁ…翔くん…?」

戸惑う潤を寝室に運んだ

潤の服を全部脱がせて
俺も全部脱いだ

怖がる潤の躰を優しく,包むように抱きしめた
/ 1617ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp