第34章 ランドスケープアゲート
Kazunari side
智を抱きかかえたまま
深い眠りに落ちていて
コタツに水分を取られていて暑かった
カラカラの口に潤いが落ちて
そのあとすぐに躰に冷たい刺激が走る
和「…ん…っ」
頭のどこかで,智だ…
と思いながらも
まだ起きたくなくて
眠りの淵を彷徨っていると
手が上へと上がってきて
敏感な部分を擦られた
和「ぁ…っ…ん……っ」
逃げようとしても抑えられて動けない
せっかく気持ちよく寝てたのに…
そんな思いで重い瞼を上げると
すぐ目の前に愛しい人の顔があった
和「んんっ…ん…」
一瞬視線が絡んだのに
そのまま顔が近づいてきて
唇をふさがれる
喉がカラカラで息を吸うのも苦しいのに
唇まで塞がれて呼吸が荒くなっていく
和「ん…ぅ…んっ……さと…っ」
唇が離れる隙に掠れた声で
名前を呼んでみたけど
口内を侵食する舌も
躰を這う手も止まらなかった
和「ぁ…ん…はぁ,もぉ…」
やっと唇が離れた頃には
すっかり覚醒して,息も上がっていた
和「まだ寝てたかったのに」
文句をいうと,ふっと笑って俺を見る
智「でも,暑かったでしょ?もうお昼前だし…結構寝たよ?」
たしかに…コタツで寝ちゃったから
喉は乾いてるし,暑いんだけど…
和「ぁ…っ…もう,ちょっと…やめ…ぁ,んっ」
智の手はコタツの中でずっと蠢いていて
もうすっかり固く敏感になった尖りを
はじいたりして弄ぶ
和「はぁっ…も…暑い…」
何か飲みたい…という意味で呟いたのに
智「じゃ,脱ぎな?」
そう言って,するりと服を剥がされた