• テキストサイズ

センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第29章 ラズベリー


Sho side

翔「行きたいところある?」

車を走らせながら聞くと
うーん…としばらく考えてから

潤「あ,海とか?」

と提案して…でもすぐに

潤「あ…でも夜行ってもつまんないか…真っ暗だもんね…」

と,一人自問自答を繰り返していた

それが可愛くて思わず顔が緩む

何事にも一生懸命…
こんな時でも聞かれたことに
真剣に考えて答えてくれる

そんな潤が好き

翔「いーよ,海に行こう…ちょっと長い距離走るけど…」

そう言って進路を変更した

他愛もない会話をしながら
車は東京から湾岸道路で横浜方面へ抜けて
まず目指したのはアクアライン…

潤「海ほたる??」

翔「あ,分かった?ホワイトデーだから混んでるかな…」

少し不安だったけど
暗くても,見て楽しめる海…

潤「混んでたら車からでもいいよ,雑誌でイルミネーションやってるって書いてあった」

潤が嬉しそうにしてくれてるから
俺はそれだけで満足だった


案の定…夜でも海ほたるは賑わっていて
とても車を降りれる様子じゃなかった

翔「やっぱ無理かぁ~…」

潤「でも綺麗だったね…俺,運転変わるっ…俺の千葉,行こうっ」

雅紀の真似をしながら楽しそうに言ってくれた


潤に運転を任せて
人が犇めく海ほたるを離れて
横浜と千葉を結ぶアクアラインを車は走る

翔「仕事だったのに疲れてない?」

助手席から横顔を見つめて聞くと

潤「全然っ…翔くんと居ると楽しいから疲れなんて感じないよ?
…てか…あんま見ないで…事故るっ!!」

なんて…可愛いことを言う…

今日はホワイトデーで…

潤に貰った媚薬チョコ…の
お返しをしなきゃいけないんだけど

俺の方がドキドキしたり…
たっぷりと幸せをもらっていた
/ 1617ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp