第27章 チョコレートコスモス
Sho side
嵐を結成してから
個人的なプレゼントは受け取らない
バレンタインのチョコレートもその一つで
変な噂をたてられても困るし…
そのスタンスでずっとやってきてる
事務所の方針として…
ってことで断れば
そんなに角が立つこともなく断れる
…だけど…それでも渡してくる人がいるんだよな…
…また…今年もコレ…どーしよっかな…
潤と付き合い始めてからは
絶対家に持ち帰らないようにしていた
別に…潤にヤダとか言われてるわけじゃないけど
なんとなくね…
潤は毎年何か用意してくれるから
それ以外は受け取らないっていう…意思表示…
だったんだけど…
でも…今年はどーにも処理できなくて
帰路に着いた今…
手元に3つのチョコレートの箱
いつもはマネージャーとか
家族とかに渡しちゃうんだけど
今年はそのタイミングも無かった…
翔「…うーん…どーすっかな…」
さすがに,もらったものを捨てることもできないし…
仕方なく家に持ち帰った
今日は潤と約束してないし
明日仕事の前に実家に届ければいいかな…
そう思って玄関のカギをあけようとすると
中からいきなり扉が開いた
翔「うわっ…」
潤「おかえり♪」
玄関から潤が飛び出すように出てきた
翔「びっくりしたぁ…来てたのか…」
潤「ふふっ…びっくりさせたくて」
俺がびっくりしてることをすごく喜んでる
…可愛いな…
潤に促されて家に入った時
持ってるチョコレートの存在を思い出した
…やべ…
咄嗟に持っていたコートで紙袋を隠した