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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第26章 キキョウ


Jun side

躰中が熱くて
夢の中にあった意識が
現実に引き戻される

瞼を持ち上げようとしたとき

額にヒヤリと冷たい感触がして

目を開けると

翔「起こしちゃった?ごめんな?」

冷えピタを手に持った翔くんと目が合った

潤「大丈夫…暑くて…」

そう言って首元に手をやると
案の定すごい汗をかいていた

その汗を翔くんが乾いたタオルで
拭ってくれて

翔「暑くて汗かけるなら熱下がってきてるから…」

もう少し頑張れ?と汗で張りつく髪をかきあげてくれる

潤「うん…」

翔「何か飲む?」

潤「んー…」

そう言いながら翔くんを見つめると

翔「どうした?」

微笑い返してくれるけど…

潤「…なんでもない」

その視線を自分から外してしまう

俺今めんどくさいヤツだなって自覚はあるけど

でも“キスして…”なんて言えなくて…

さっき自分から求めて
途中でやめちゃったから…

それにえっちしといて今更だけど
風邪移すかもしれないし…

翔「どっか辛い?」

心配そうに聞いてくれる翔くんに

潤「大丈夫だよ」

俺も微笑いかけた

潤「なんか冷たいものが欲しい…」

そう言いながら
ずっと寝てたから怠い躰を
一度起こそうとすると

翔「アイスあるよ?食べれそう?」

起き上がろうとするのを
支えてくれる

頷いて返すと

翔「ちょっと待ってて?」

ベッドヘッドに凭れさせてくれてから
寝室を出ていった
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