• テキストサイズ

センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第26章 キキョウ


Sho side

翔「え…マジか…」

雅「どうしたの??」

楽屋で思わず呟いた言葉に
雅紀が首を傾げた

翔「いや…」

潤からのキャンセルの連絡に
躰は心配だけど少しだけ落ち込んだ

でも雅紀にそれを説明するわけにもいかないから

画面を見たまま考え込む

風邪…かぁ…

もう寝たかな…?

ってか…メシ食べに行く予定だったんだから…

食べれてないよな…?

なんか買ってく…?

…でも…食欲あるかな…何が食べれるんだ…?

…うーん…

雅「…ちゃん…しょーちゃーーん!?」

顔の前でバチンと手を叩かれて

ようやく雅紀の顔が視界に入った

翔「え…?」

雅「え?じゃなくて,大丈夫?すっごい携帯睨んでるけど…」

言われて初めて

眉間に痛いくらいシワが寄ってることに気づいた

翔「ねぇ…風邪の時って…何が食える?…何が必要…?」

素直に質問してしまった。


必要なモノを雅紀に聞き出したものの
散々
「誰が風邪なの??」
「まさか…翔ちゃんが看病するの??」
とか…
言われ続けた…

まさかってなんだよ…

翔「一人暮らしの妹が風邪ひいたらしいから届けてくる」

適当に誤魔化して
逃げるように楽屋を出て
言われた通りのモノを買い込んで
潤の家に向かう


風邪薬…
冷えピタ…
スポーツドリンク…
ゼリー
アイス…
リンゴ
はちみつ
大根…??
生姜…??
梅干し…?

うどん



って…買ったけど…

これ…どーすんだ…??


ガサガサと鳴る重い袋をひっさげて

合鍵で静かに潤の家に入った
/ 1617ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp