第1章 ベコニア
Jun side
翔「もう…子供じゃないんだから一緒に
行かなくてもいいだろ?」
ぎこちない笑顔をして
歩き始めた翔くんの斜め後ろを歩きながら
朝から感じてた違和感がハッキリとしてきて
やっぱり翔くんに避けられてる,と思うけど
でも原因はわからなくて
もしかして翔くんに気持ちがバレた?
それで気持ち悪いって思われた…とか
どんどん悪い方向に考えてしまって
仕事は仕事,と思っても
どうしても気になって
そんなコトばっかり考えてるからか
撮影はミスばっかり
智「松潤調子悪い?
ずっと様子変だったから…」
そんな俺の傍にずっとリーダーがいてくれて
潤「ごめん…大丈夫,ちゃんとやる」
智「そんな日もあるよ
あんま考え過ぎちゃ駄目だよ」
って頭をポンポンってしてくれる
その手の温かさに
リーダーの優しさに
全部吐き出してしまいたくなるけど
これ以上迷惑をかける訳にはいかない
潤「ありがとう」
って笑い返して
気合を入れ直して残りの撮影をこなした