第12章 ケイトウ
Jun side
翔「ここらへん?」
潤「うん…あ,次右折して?」
翔「了解」
レストランの近くまできたら
細かい道は俺が道案内
ナビ使ってもいいんだけど…
こんな些細なやりとりでも
今日は少しでも近くにいたくて
だから今日はナビの電源を切った
レストランは
携帯で画像を見ただけだったけど
外観も中の雰囲気も
オシャレだけど落ち着いていて
ウェイターに案内されて
2階の個室席に通された
眼前の大きな窓からは
東京の夜景が見える
車だから
ノンアルコールのワインで乾杯して
メインは翔くんの好きな貝を中心としたコース
デザートは俺の好きなモンブランケーキ
美味しい料理と綺麗な夜景を堪能して
レストランを後にした
予約の時に会計も済ませていた俺に
翔くんは少し驚いていて
翔「ごちそうさま」
車に戻って
誰もいない駐車場で
潤「んぅっ…ん,んっ…」
美味しいディナーのお礼だよって
深く甘いキスを貰った
車がゆっくり発信して
潤「遠いの?俺運転代わればよかった」
どこかで停めてくれたら代わるよ?と言えば
翔「そんなに離れてないよ」
だから大丈夫,と言われて
またサイドブレーキの上で
指を絡めてホテルに向かった