第1章 ベコニア
Jun side
潤「…っん…」
瞼の向こうから入る光に意識が浮上して
ゆっくり目を開けると
潤「…っいて…」
頭がガンガンする
潤「呑みすぎた……」
それでも仕事の時間も迫ってるし
薬を流し込んで準備をしながら
…あれ?と思う
俺どうやって帰ってきたっけ
昨日は確か斗真と旬と呑んでいて
…ってことは2人が送ってくれた?
違う気がする
確か呑みすぎて…
翔くんに逢いたくなって…
潤「あぁっ…!」
思わず出た大きな声が頭に響いて痛い
でもそれどころじゃなくて
そうだ,昨日は翔くんが迎えに来てくれて
タクシーの中で翔くん家に行きたいって
言ったとこまではなんとなく覚えてる
その後寝たのかな
でも自宅にいるってことは
とりあえずどうにかして帰ってきた
…ってより送り届けて貰った,んだろう
潤「最悪……」
勝手に酔い潰れて迷惑かけて
俺は何をやってるんだろう
自己嫌悪に陥りながら
とりあえず斗真と旬に
謝りのメッセージを送ると
2人からは優しい言葉と
また呑もうなと言ってもらえて一安心
翔くんには…
悩んで悩んで
[昨日はごめんなさい
あんまり覚えてないんだけど…
家まで送ってくれてありがとう]
電話にしようかと思ったけど
翔くんのスケジュールがわからないから
メッセージを送っておいた