第8章 マリーゴールド
Sho side
公にできない関係
認められない関係
それに加えて俺達はアイドルで…
確かな未来も保証もない
だからこそ
ちゃんと伝えあわないと
壊れてしまう脆い繋がり
壊れないように
しっかり手を繋いでいよう…と
潤が教えてくれた
翔「潤…」
胸の中に抱きしめたまま
名前を呼ぶと
俺をしっかりと見つめ返してくれる
翔「ごめん…」
潤「謝っちゃダメ」
言いたいことなのに…と思いながら
潤の優しさが嬉しい
翔「ありがと…」
潤「翔くんも…いつもありがとう」
抱きしめると
ギュッと抱きしめ返してくれる
一人でかっこつけて
素直になれなくて…
潤にぶつけてしまったことは
やっぱりどんなに謝っても
潤が許してくれても
自分が自身許せない…
でも…だからこそ
潤が望んでくれるなら
傍にいてもっともっと
大切に抱きしめていたい
潤「翔くん…さっきの続き…しよ?」
胸に顔を押し付けて俯いたまま
耳を真っ赤にして言う潤
翔「…躰は…?」
さっき無理させたから
負担になるようなことはしたくない
潤「大丈夫だから…優しくして?」
その言葉に
もう一度しっかりと抱きしめて
「うん…ごめん…」って言ったら
謝るな,とまた怒られた
お湯が冷めてきたから
急いで熱いシャワーを浴びて
バスローブだけ羽織って
寝室に戻った
潤「どうせ脱ぐのに…必要だった?」
翔「ベッドまで我慢できない気がしたから…」
そんなくだらないことも言いあって
顔を見合わせて笑った
翔「潤…愛してる」
さっき、言えなかった
心からの言葉を
今度はきちんと
伝えることができた