第64章 ニシキギ
Sho side
翔「はぁ…っ…潤…今日はすごい感じてたね…?」
潤「…やだ…バカ…」
抱きしめながら耳元で囁くと
恥ずかしそうに胸に顔を埋めた
翔「可愛かったよ…?」
髪をポンポンと撫でると
頬を赤く染めた顔が俺を見上げた
潤「もうっ…なんでいきなりあんなの買ってきたの??」
ちょっと睨むように俺を見つめる
翔「…潤をイジメたかったんだ…」
潤「え………」
真顔で言ってやると
強張った表情で俺から躰を離そうとする
翔「こら…なんで離れるんだよっ」
潤「だって…そんなシュミ…」
翔「嘘に決まってんだろっ…引くなバカ…」
潤「え~~…?」
いまいち信用していない潤に
俺は岡田くんとの出来事を話した
翔「でもなんで…岡田くん知ってたのかな~…」
首を傾げる俺に潤がばつの悪そうな顔を向けてきた
潤「だって…ほら…前に健くんと斗真と岡田くんと飲んでて…俺…翔くんが浮気したって…絡んだから…」
………あ………
翔「忘れてた…」
潤「ごめん…」
翔「いや…変なルートで漏れたわけじゃないならいいんだ…最近またほら…面倒なこともあるからさ…」
潤「ん…気を付けます…」
潤との仲を変な風に壊されたくないから…
ずっと一緒にいるために…絶対守りたい…
ぎゅっと躰を抱きしめると
潤の肌についた蝋がポロリと落ちてきた
翔「あ…これ…早く落とさないとな…」
潤「え?…あっ…ぁんっ…ちょ…やだっ…」
指でカリカリとひっかくと
潤がくすぐったそうに身を捩った
……可愛い…
翔「よしっ…風呂いこうっ!!」
暴れそうになる潤を抑えつけて抱き上げて
急いで浴室に運んだ