第63章 ウィスキーフロート
Toma side
健「はぁっ…斗真…」
力の抜けた躰を抱き締めると
潤んだ瞳で俺を見上げてきた
その唇にちゅっとキスを落として
健くんのナカから抜け出す
健「んっ…ぁ…」
躰を健くんの隣に投げ出して
腕の中にぎゅっと健くんを引き寄せると
怠そうに腕を動かして俺に抱きつきながら
唇を軽く重ねてきた
斗「ん…健くん…あいしてます…」
先輩なのに可愛くて…
この温もりを抱き締めていられることが嬉しい
健「俺も…あいしてる…」
お互いに愛を伝えて
ただ抱き締めあっていると
隣から聞こえていた水音が止んだ
翔「ちょっと待ってて?」
翔くんの動く気配がする
それを感じると
さっきまでは酒も入ってたし
興奮もしてたし…
ほとんど気になってなかった潤たちのことを
一気に意識しちゃって
翔「斗真,先に風呂使っていいよ
置いてあるバスタオルとか適当に使っていいから」
顔に熱があがって恥ずかしくなってきた
斗「ありがとう…お先に借ります…」
それだけ返して
ぎゅっとくっついてきてる健くんを抱き上げる
浴室に健くんを降ろすと
健「斗真…キス…」
俺の首に腕を回して強請ってくる
その可愛さに
冷めきっていない躰の熱がまた燃えそうになるのをなんとか堪えて
健くんの額にキスを落として
シャワーで躰を流した