第63章 ウィスキーフロート
Toma side
斗「でもほんとよかったよ…落ち着いて」
潤『いろいろありがとな…』
潤と翔くんの問題も落ち着いて
二人の未来のカタチとして一緒に住むことになったと報告されてから数日…
健くんと一緒に遊びに行かせて貰う日のことを潤と決めていた
斗「じゃあ,日にち健くんにも伝えとく」
潤『ん,メシとかはこっちで作っておくから』
斗「さんきゅー,なんかお祝いだけ持っていくわ」
当日引越し祝のハムを持って
健くんと待ち合わせをして潤たちの家に向かった
チャイムを鳴らすと翔くんが出迎えてくれた
翔「いらっしゃーい」
玄関には二人分の靴が並んでいて
本当に一緒に住んでるんだな…と思うと
ふふっと頬が緩んだ
潤が散々泣いて悩んでたのを知ってるから
本当に嬉しくて…
健「何笑ってんの?」
そう言って俺を覗き込んでくる健くん
斗「いえ…なんでもないです」
俺と健くんが付き合ったのが
いろいろとあった最中なのもあって
さすがに細かいことは健くんには話してないし
素直に潤の幸せを喜んでるのを口にするのは照れるから笑って誤魔化しておいた
リビングで翔くんと何やら話してる健くんを見ながら
斗「潤,コレ土産」
楽しそうに揚げ物をしてる潤に声をかけた