第61章 ミラク
Masaki side
帰った俺を出迎えてくれたのは
昌宏さん
…と大量の美味しそうな料理たち…
それを見た途端に
今まで自分だけ楽しく飲んで食べて…
申し訳なさが込み上げてきた
昌「まー…いいから…落ち着け,な?」
ソファでぎゅっと抱き締めてくれたその躰からは
やっぱりいい匂いがして…
雅「昌宏さん…本当のこと言ってよっ…我慢しないでよ…」
涙で滲む視界に昌宏さんを映すと
雅「んぅっ…」
突然キスをされて…
そのまま首元に昌宏さんの顔が埋まった
昌「ごめん…」
耳元で昌宏さんの声が響く
昌「伊野尾だけじゃない…長野くんにも…櫻井にも…知念とかにも…ずっと妬いてたんだ」
雅「…へ?」
予想外の言葉に思わず変な声を漏らすと
昌「特に…長野くんとか櫻井には雅紀から抱きついてただろ…」
続けて言われて
雅「ふぇ?あ…ああっ!」
そのときのことを思い出して…
さっきまで申し訳ないと思っていたのに
昌宏さんがずっとヤキモチ妬いてくれてたことが嬉しくなってくる
雅「長野くんにオススメのお店聞いたんだよ!今度昌宏さんと久しぶりに外で食事したいなって思って…翔ちゃんには“松潤がずっとテレビ前で応援してたよ♪”って!翔ちゃん頑張ってたからエネルギーになればって…でも不安にさせて…ごめんなさい…」
ヤキモチのことも
本音を言ってくれたことも嬉しくて…
ぎゅっと昌宏さんを抱き締めるように抱きついた