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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第61章 ミラク


Masahiro side

伊野尾に近づくな…って言ったって
あいつは雅紀の直属の後輩で

最近共演も増えていて…

向こうが雅紀になついているんだから

どうしようもないことはわかってる…

だから言うつもりは無かったのに

雅紀が「ヤキモチ?」と
嬉しそうな顔をするから
つい…零してしまった本音

俺もまだまだちいせぇなぁ…

「なにらしくない顔してんの?」

うちのリーダーはいつものニコニコ顔で
俺を見上げてくる

「情けない顔しとるよ?」

そう言われて慌てて手で口元を隠してみた

「ふふ…言いたいこと我慢してんのは性に合わんやろ?」

背中をポンと叩かれたら
少しだけ気持ちが楽になった

そーなんだよ…
誰に対してだって
言いたいことを我慢するなんてしてこなかった…

事務所に入るオーディションの時ですら…態度Lだったって言われたくらい…

それをジャニさんに気に入られたんだから

それなのに
雅紀一人に言いたいことも言えないで

かっこわりーなぁ…

また部屋の隅で櫻井とイチャイチャしている雅紀

雅紀には敵わないんだよな…なんでか…

櫻井が出て行くのを見計らって
近づき,肩を掴んで引き寄せた

昌「まー…おまえ,今日仕事終わったら真っすぐ家に帰れよ…」

耳元で囁くとちょっと頬を染めて俺を見る

その仕草も顔も可愛いのに…

雅「今日は…後輩と打ち上げ行こうって話してるんだけど…昌宏さんも行く…??」

無邪気な顔で聞いてきた

…なんで全然思い通りにいかないんだ…?

俺は脱力して思わず
近くの椅子に座り込んだ

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