第59章 スイカズラ
Jun side
潤「んっ…ん…んん…」
唇が重なりながら
ふわっと背中にシーツの感触がした
重なっていた唇が離れて
ゆっくりと少し離れた翔くんに見下ろされる
翔「大丈夫…?」
昨日はアルコールで多少麻痺していた感覚…
それでも改めてこの体勢になっても怖くはなかった
潤「翔くんだから…大丈夫」
翔くんの首に腕を回して少し引き寄せて
潤「でも…離れないで…」
そう言うと
翔「離れないよ…ずっと潤の傍にいる…」
翔くんも俺をしっかりと見て言ってくれた
ハジメテの時のように…少し緊張するけど
ベッドの上で視線が絡むと…躰が熱くなる…
翔くんの顔が近づいてきて
直前まで瞳を合わせたまま
潤「んぅっ…ん…」
また唇が重なって
潤「んっ…ん…っふ…ぁ…」
小さく唇を開くと
くちゅ…と舌が潜り込んできた
俺の舌が絡め取られて
飲み込めなかった唾液が
口角を伝うのがわかる
それを舐めとるように
翔くんの唇が下に動いて
潤「ぁっ…はぁ…んぁ…っ」
首筋と鎖骨を啄むようにしながら
あったかい舌が這う
昨日とは違う…
誰かの視線もないし
お酒で誤魔化されてもいない
翔くんからもらう刺激だけで
躰がピクピクと小さく揺れた