第58章 ストック
Sho side
松岡くんはロケのために前ノリするから…とおいしそうなモノをたくさん残して帰って行った
昌「雅紀をよろしく」
翔「ありがとうございます…」
松岡くんの大きな優しさが
これから話さなきゃいけないことへの
勇気をくれた
リビングでババ抜きをしてる皆を見ながら松岡くんの作ってくれた夕飯を食べていると
和「はい,私…一抜け~」
雅「あぁっ…くっそ~…松潤には負けないっ」
潤「相葉さんに負けたら終わりだわっ」
ババ抜きを終えたニノが
俺の隣に座った
和「何かわかったの…?」
翔「ん…?」
和「今朝とは顔つきが違う…」
隣でつまみ食いをしながら
ふふっと笑った
よく見てるな…ホント…
翔「…全部わかったよ…」
俺の言葉にニノが目を見張った
翔「状況は…最悪…だけどね…」
でも…絶望は感じない…
皆がいてくれるから…
和「…そう…何があっても…諦めないよ…」
翔「ん…ありがと…」
潤「よっしゃ!あがり!!」
雅「くっそ~~~」
智「やっぱ松潤つよいわ…」
また,リビングから明るい声が響いた
潤「相葉さんも大野さんも解りやすいよっ…変わんないね,昔から…」
昔から…
その言葉に皆が反応して潤を見た
潤自身も言いながら気づいたのか
考え込むように口を閉じる
潤「……覚えてるよ…大野さんは鼻が膨らむし…相葉さんは笑顔が引きつるんだよ………いつも…そう…」
自分に言い聞かせる様な
小さな声で呟いて
ギュッと机の上で握る拳に力が籠っていた