第57章 カルセドニー
Satoshi side
和「お待たせ…クランクアップおめでとう…お疲れ様」
カズが持ってきてくれたケーキは
美味しそうな真っ赤なイチゴが飾られた
真っ白いまあるいケーキで…
智「すげ…」
そんなに大きくはないけど
多分2人でちょうどいいサイズ…
何よりカキフライもケーキも…
カズの気持ちが嬉しかった
和「食べよう?」
それをテーブルに置いて
ナイフを入れようとするのを
智「待ってカズ」
引き止めてカズの手を引っ張った
和「わっ…ちょ…危ないよっ」
カズが慌ててナイフをテーブルに置いて
俺に引かれて膝の上に座る
智「このまま一緒に食べよ?」
そう言ってカズの口の中にイチゴを放り込んだ
その口をすぐに塞いで
カズが噛みかけたイチゴを半分貰った
智「ふふ…天使がくれるイチゴは甘いね…」
カズと視線を絡めると
顔を赤くして
和「ばか…っ」
文句を言うくせに
首元に顔を埋めてきた
智「ケーキもちょうだい…?」
指先にたっぷり生クリームをつけて
カズの口の中にいれると
和「んっ…んぅ…んふっ…」
舌がそれを舐めとる
指を引き抜いて
その舌を味わうように舌を絡めると
やっぱり甘くておいしかった