第54章 ラケナリア
Sho side
「あ,翔さ~んっ」
レギュラー番組の収録終わり
廊下を歩いてる俺達のところに
涼介が駆け寄ってきた
ニノと顔を見合わせて
慌てて涼介を物陰に引っ張り込んだ
和「おばか,こんなとこでっ」
翔「バレるだろっ」
隔週ペースくらいで
ニノと涼介と集まって
いろんなことを教わった
新しいことへの挑戦…
俺としては…
かなりの…
「二宮さ~ん?」
遠くからスタッフが
いきなり消えたニノを探していた
和「やば…じゃ,今日は俺の車だから」
「はい,待ってますね~」
俺達を残してニノが走っていった
「そうそう…翔さん,今日はついに…あれに挑戦しますか??」
涼介がにやりと笑って俺を見上げた
翔「え…マジで?…だって…あれ…入れんの難しいんでしょ?」
俺はあんまり自信がないから…
これに関してはどーしても弱気になる
「大丈夫ですよっ,ちゃんと準備すればっ…翔さん,かなり上手くなってますから」
俺はいつも
2人に励まされながら
なんとか…頑張ってる
一度やると決めたからには
なんとかして頑張りたいし…
「あとは,うまく躰の力抜いて…リラックスくださいねっ」
翔「うん…まぁ…涼介が一緒にやってくれれば…出来るかな…」
涼介の満面の笑みをみてると
なんだかいつも,大丈夫な気がしてくる
ニノとは違うけど
笑顔に威力がある
もちろん潤の天使の笑顔が最強だけど…
「翔さん??」
涼介の笑顔を見ながら
潤の笑顔を思い浮かべて
フリーズしていた俺に
後輩が不思議そうな顔を向けていた
翔「あぁ…ごめん,じゃぁ…後でね,今日も宜しくお願いします」
涼介に手を振って
俺は自分たちの楽屋に戻った