第53章 ダイヤモンド
Kazunari side
ひとつの空間で
智と2人…抱きしめ合う
ここはもう…俺だけの場所じゃない…
これからは智と2人…
智「かず…?」
なにも言わない俺を
智が心配そうに覗き込んできた
そうだ…
ちゃんと言わなきゃ…言葉にしなきゃ伝わらないことがいっぱいあるんだ…
それを俺たちは
もう知ってる…
だから…少しずつだけど
ちゃんと…聞いてね…?
和「いっぱい笑い合って、いっぱい喧嘩しましょーね…」
さすがに視線を合わせられなくて
抱きついたまま耳元で伝えた
和「いろんな智を…見せてね…」
智「…うん…かずも…」
智がそっと唇を重ねてきた
離れるとすぐに俺からも唇を重ねた
和「ん…さと…っ…んんっ…」
智の頬を両手で挟んで
角度を変えて何度も唇を合わせた
指に光るシルバーリングが
ちらちらと瞳に光って
まぶしくて嬉しかった…
浅く深く…丹念に…
唇を合わせる
まだまだ…伝えたいことがあるんだ…
ゆっくり話すから…
智に聞いてほしい…
智に…すべてを誓うから…
生涯現役で嵐であり続けること
一生…智と2人で…共に歩み…
病める時も健やかなる時も
…支え合い…育み…
永遠の愛を誓う
智を想う気持ちだけは
誰にもまけないよ?
和「智,あいしてる…」
ちゃんと全部伝えるよ…
言葉にするのはちょっと照れるけど……
* To be continued ...