第51章 カーフ
Masahiro side
なにする?という問いに
雅「こうやってゆっくりしてたい」
と平然と答えが返ってくる
何かを期待してる風でも
恥じらう様子もない
…つまり,これは俺の我慢大会か?
少し躰を離したのに
容赦なく乗ってくる雅紀の頭
…もう我慢しなくていいかな…
雅紀はどこまでわかってて
どういうつもりなのか…
聞けばいいけど
それもカッコ悪いし…
雅「…にぃ…松にぃ??」
気づいたら、雅紀が俺の膝に跨って顔を近づけていた
…おい…この体勢やばいだろ…
雅「何考えてるの?」
頬を両手で挟まれて首を傾げて聞いてくる
昌「…おまえをどうやって可愛がってやろうかと思って…」
本音をポロリと出してみると
雅紀の顔がみるみる赤く染まっていく
雅「もぉ…恥ずかしい…」
そして俺の肩に顔を埋めた
どの仕草をとっても
俺を煽る材料にしかならない
昌「ホントに…どこも出かけなくていいんだな…?」
念を押すように聞くと
俺に顔を見せないまま
小さく頷いた
じゃ…遠慮なく…
雅「ぁっ…」
手を服の下に滑らせて
綺麗な背中をするすると撫でた
昌「雅紀…」
雅「んっ…ぅんっ?…はぁっ…」
荒くなる呼吸の隙間から
俺の呼びかけに答える
昌「愛してる…」
顔をあげさせて
唇を塞いだ
早く…雅紀を全部俺のモノにしたい…
そんな欲求を抑えながら…