第51章 カーフ
Masaki side
雅「んっ…ん…ん…っ」
松にいの唇から
ひんやりとした水が流れ込んできて
火照った躰に染み渡るようで気持ちいい…
口の端から垂れた水を唇で拭ってくれて
雅「んっ…ぁ…」
その触れた部分から
水分をとって
回復してきた躰に違う熱があがってきた
昌「はぁ…っ…まだいるか?」
雅「もう大丈夫…松にい…」
昌「ん?」
躰をソファから起こそうとすると
背中に手をあてて支えてくれた
雅「ベッド…行きたい…」
キスだけじゃなくて…
ぎゅっともっと触れたくて…
松にいを見上げると
小さく松にいの喉が動いた気がした
昌「ん…寝るか…」
ふわっと躰が抱き上げられて
その首に腕をきゅっと回した
ゆっくり真っ白なシーツの上に降ろされて
すぐにその隣に松にいの躰が滑り込んでくる
昌「もう躰…大丈夫か?」
心配そうなその瞳に
雅「大丈夫…迷惑かけてごめんなさい…」
視線をあわせて伝えると
昌「迷惑なんて思ってねーから…」
安心したようにふっと笑ってくれた
雅「ありがとう…松にい…」
隣のぬくもりに腕を回して
雅「ぎゅってして…?」
胸に顔を埋めると
大好きな香りに包まれた