第51章 カーフ
Masaki side
鼓膜を松にいの吐息が擽って…
耳の後ろを濡れた舌で舐められて…
また躰が痺れるように熱くなった
また恥ずかしい声が漏れて
でも…もっと触れたい…気もする…
どうしていいかわかんなくて
包丁を握ったまま
松にいを見上げると
昌「ほら…やってみな?」
少し眉を下げて笑った松にいに千切りを促された
雅「あ…うん」
でも
さっきの刺激が躰に残っているからか
キャベツに当てた包丁が震える
それを見た松にいが
昌「手本見せてやるから…よく見てろよ?」
包丁を俺の手からとって…
でも手が触れて
またピクンと躰が揺れた
雅「いただきますっ」
最初は緊張してたけど
松にいの料理を見ていると
ほんとに凄くて楽しくて
いつの間にかテンションが戻っていた
昌「うまい?」
雅「おいしいっ!!」
昌「それならよかった」
隣り合って笑い合いながらお腹いっぱいご飯を食べて
食器の片付けも泡を飛ばしちゃったりしたけど
一緒に終わらせた
昌「風呂入る?」
タオルで濡れた手を拭いながら聞く松にいに
雅「入る!俺溜めてくるよ!ゆっくりしてて?」
勢いよく答えて
ご飯支度と食器洗いのリベンジにと
浴槽にお湯を溜めに向かった