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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第49章 カカオフィズ


Ken side

誰にも触れられたことのない場所に
斗真の手が当たるのを感じて

心臓の鼓動が早くなる

自分の耳にドキドキが響いて
何も考えられなくなった

斗「健くん…?」

斗真の手が蕾をくるくると撫でる

健「…ぁっ…」

背筋にぞわぞわと変な感覚が走って
思わず斗真の腕に縋りついた

斗「怖い…ですか…?」

健「……ん…大丈夫…」

俯きながらそう言うのが精一杯で
ギュッと目を瞑った

ソコを撫でる手の感覚に意識を集中させると

どうなるのかわからなくて怖くなる

でも…怖いなんて言えない…

斗「健くん…こっち向いてください…」

斗真が蕾を撫でる手と反対の手を
俺の頬に添えた

見上げると,斗真の綺麗な瞳に俺が写っていた

ゆっくりその瞳が近づいて
宥める様なキスで唇が塞がれる

健「んっ…っ…ん…」

何度も啄むようなキスをされて
斗真の温もりを感じると
少しだけ緊張が解けた

斗真はちゃんと待っててくれて

ずっと俺から目を離さない

大丈夫…
ずっと見てきた
見ていてくれた

斗真だから…

健「…ん…はぁっ…斗真…」

斗「はい…」

健「斗真に…全部あげるから…」

斗真の頬に両手を添えて
俺も斗真をじっと見つめた

健「抱いて…?」

そう囁くと
斗真の瞳が少しだけ揺れた

斗「健くん…ありがとうございます…」

健「…優しくしろよ…?」

斗「もちろん…」

二人で視線を絡めて
笑い合ったら
また力が抜けた気がした

斗「…俺のコト…ずっと見ててくださいね…?」

斗真が俺を覗き込むから
しっかり見つめ直して頷き返した
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