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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第49章 カカオフィズ


Toma side

考えたくない思いから逃れるようにして

全然酔えそうにはなかったけど

いろんな席にお邪魔して飲み交わした

その中で坂本くんに呼んでもらって
坂本くんたちの席でも飲んだけど…

前みたいなドキドキはもうしないし…
それよりも頭の中は健くんでいっぱいで…

坂本くんとずっと飲みたかったはずなのに…と
思わず心の中で苦笑した



潤「斗真,お疲れーっ!」

店を出て二次会に行く人たちの輪から抜けて
今日は帰ろうと思っていると

飲んでるからかゴキゲンそうな潤が
肩を組むように腕を絡めてきた

斗「お疲れ」

そう言うと肩をぐっと寄せられて

潤「健くん二次会行くみたいだよ?」

周りに聞こえない程度の声で話しかけてきた

斗「ふーん…」

今は聞きたくない名前に
思わず声のトーンが下がると

潤「なんかあったわけ?」

それに合わせるように潤の声のトーンも落ちた

斗「別に?」

特別何かがあったわけじゃない…

ただ忘れかけてた事実を思い出しただけ…

だからそれに答えずにいると

潤「そう?てか斗真二次会行かないなら飲み直しに行こうぜ!」

潤の声のトーンが元に戻って笑顔を向けられた

深入りしては来ないけど…
でも話したくなったら聞いてくれる

その優しさが嬉しくて

潤と二人でタクシーでいつもの店に向かった
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