第49章 カカオフィズ
Toma side
斗「おはようございまーす」
同じ事務所に所属していても
歌って踊るアイドルじゃなく
俺は俳優業を主にしているから
基本的に局で先輩とかと会ったりすることはまずない
でも…たまに先輩の音楽番組出演と
俺の番宣が同じ局だったりすることはあって
そういうときは嬉しくなって思わず楽屋に遊びに行っちゃう
特に仲良くしている嵐の楽屋と…
今ドアを開けたV6の楽屋…
井「おはよう斗真」
長「おはよー」
先輩に声をかけられながら
俺が真っ直ぐ歩いたのは
斗「坂本くんおはようございます」
ジュニアの頃から憧れている坂本くんのところ
空いてた椅子に腰かけて話しかけた
坂「斗真,おはよう…番宣?」
斗「はい!今度主演やる映画の…」
坂「お前ほんとすげーな」
斗「坂本くんもよかったら見に来てくださいね」
でも
せっかく楽しく話してたのに
健「ねー坂本くん!聞いてよ!」
俺と反対側から密着するように坂本くんに触れて
健くんが坂本くんの視線を奪っていった
斗「健くん,俺が坂本くんと話してたんですけど」
健「はー?俺だって話あんの!」
坂本くんを挟んで言葉を交わす俺たちに
坂「お前らほんと仲良いな」
ポンポンと肩を叩かれながら笑って言われて
健「仲良くねーしっ」
斗「仲良くないですよっ」
声が重なってまた笑われた