第6章 アパタイト
Kazunari side
苦しいし
怖いし…
恥ずかしい…
でも,それ以上に
大野さんに触れてもらってる
っていう嬉しさの方が大きくて
優しく促してくれる
大野さんについていく…
絶対…大野さんのをもらうんだ…
そのために,一生懸命息を吐いた
さらに圧迫感が増した場所を
ぐりぐりと掻き回されて
やっぱり苦しい…
和「ぅぅっ……」
思わず声が漏れると
中の指が止まって覗き込まれる
智「ニノ…」
和「ぁっ…だい…じょぶっ…はぁ…」
やめよう,って言われたくなくて
大野さんが喋る前に
首を振って息を吐く
そうすると,少しだけ
圧迫感が小さくなる気がする
和「大野さ,んっ…」
手を伸ばすと近づいてきて
欲しいキスをくれる
手を握ってもらうと
そこに存在を感じられて
安心する
智「ニノ…もう一本入れるよ?」
三本目の指が入れられる頃には
苦しいけど
怖いって気持ちは無くなった
和「はぁぁっ…ぅ,んっ…はふぁっ」
中で指が蠢くのがわかる
気持ちいいかって言われたら
わからない
ただ…大野さんに自分の中を
触られてるって思うと
ゾクゾクするような
変な気分になってくる
もっと…奥に欲しい…
和「おー…の,さっん…ね…も…いーよ」
握られた手をギュッと握って
大野さんの暖かい躰を引き寄せた