第48章 ストロベリー
Sho side
まだ殺風景な広い部屋に
家具だけが乱雑に置かれていた
翔「うぉ…この冷蔵庫でかっ…」
キッチンの一番手前に
大きな冷蔵庫がドンと置かれていた
潤「いいでしょっ…相葉さんがCMしてるやつ♪電子レンジはリーダーのだよ」
家電はほとんど潤に任せたら
CMをやらせてもらってるメーカーで…
見たことある物ばかりだった
自分の書斎には注文しておいた机と部屋の壁を埋める本棚
潤「…これ…地震対策大丈夫…?」
潤がブツブツ言いながら心配していた
翔「大丈夫…これね,もともと対策された設計の本棚なの」
ピンの番組で紹介された書斎の本棚に憧れて,思い切って自分でも注文してみた
まぁ…あそこまで大量の本はないけど…本棚は多くて困ることはない…
けど…本を運んでくるのが大変だなぁ…
そんな悩みは心の中にしまっておいた
なんとかなるだろ…
潤の部屋とリビングは
潤お気に入りの
アンティークな家具が色々…
一緒に選びに行った時同様…
嬉しそうに1つずつ説明してくれるけど…
やっぱり,半分も入ってこなかった…
潤「ちょっと,翔くん…聞いてる?」
膨れてそっぽを向く潤が可愛くて
引き寄せて抱きしめた
翔「聞いてる聞いてるっ」
アンティークに興味はないけど
潤の好きなモノだから
俺まであったかい気持ちになる
翔「寝室…見に行こうよ…ベッド…届いてると思うよ?」
後ろから抱きしめて耳元で囁くと
耳が真っ赤に染まったのが分かった