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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第46章 ヒヤシンス


Sho side

翔「大丈夫…?」

髪を撫でると気持ちよさそうに
目を閉じる

翔「寝てもいいよ?綺麗にしといてげる」

潤「ん…大丈夫…起きれるよ…」

言いながらも,潤はとろとろと眠りに落ちていく

布団をかけて
子供を寝かしつけるみたいに
髪を撫でると

荒かった呼吸が落ち着いて
規則正しいものに変わっていった

温かく濡らしたタオルで潤の躰をきれいにして

吐き出した自分の熱も潤のナカから掻き出した

潤が寝てくれてホッとしてる自分がいた

少なくとも眠っている間は不安にはならないはずだから…

自分は軽くシャワーを浴びて
潤の隣に潜り込んだ

潤の温かい躰をしっかり抱きしめる

翔「ずっと…一緒にいような…」

眠ってる潤にすら
こんなことしか言えない

どうしたらいいのかな…

俺はこのままで…潤を幸せにできるのかな…?

眠れないけど…眠らないと…
明日も朝から仕事だから

カメラの前で笑わなきゃいけないから…

特殊な仕事
特殊な関係

やっぱりそれは俺達にはずっとついて回る

覚悟はしてるけど…

どうしたら潤を不安にさせないで済むのか

もしも,潤がその不安を口にしたときに

俺はどうしてあげたらいいのか…

わからないから…

ただ…考えさせないように
抱きしめることしかできない

…ごめんな…

潤の温もりだけを頼りに
暗闇の中,俺も瞼を閉じた
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