第3章 ドルフィン*Dolphin*
〈雅紀×潤〉
病室に2人の息遣いだけが響いていた
雅「はぁっ…潤ちゃん…大丈夫?」
雅紀は少しだけ起き上がって
潤の顔を覗き込んだ
潤「ぅ…ぁん…わかんな…」
潤は雅紀の腕にきゅっと縋り付いて
恥ずかしそうに首を振った
雅「っ…もうっ…可愛すぎて俺,また元気になっちゃうっ」
雅紀がぎゅっと抱きしめると
潤が慌てて雅紀の胸を叩いた
潤「え!?ちょ…まさっ…もう無理だよっ…」
雅「ふふ…ん,わかってる……って!!!……あぁ!!」
雅紀がちゅっと潤の額にキスしたと同時に
いきなり大きな声を上げて起き上がった
潤「あぁっ…ちょ…雅紀っ動かないでっ……ど…したの…?」
潤は恐る恐る雅紀の顔を伺う
雅「ん…潤ちゃん…ご…ごめん…ごめんね…」
潤「何が?」
雅「だって…ナカに出しちゃった…」
雅紀が消え入りそうな声で
今にも泣きそうな顔で総呟いた
潤「え…あ…うん……でも…別に…」
潤はなんでそんなに雅紀が泣きそうなのかがわからない
妊娠するわけでもないし…
そんなに問題はないように思えた
雅「とにかく,抜くねっ!そんで綺麗にするからっ!!」
雅紀は高らかに宣言して
まだ入りっぱなしだった塊を引き抜いた
潤「っあぁっ…ん…綺麗にって…」
潤にしてみればそっちの方が恥ずかしい
顔を真っ赤にしながら雅紀から躰を隠した
雅「ダメだよっ!潤ちゃん…綺麗にしないとっ」
潤「やっ…ちょやだぁっ…」
雅紀は潤の躰を横向きにして
摘便でもするように潤のナカに指を入れた
潤「んくぅ…っぁっ…あぁっ…やだぁ…」
潤は恥ずかしくて
枕に顔を埋めながら必死にそれに耐えていた