第2章 ナービー*Nabi*
Jun side
俺だって…ずっと触れたかった…
でも…理性がまだそれに素直になるのを邪魔する…
だってかずくんは生徒で…
受験生なのに…こんなことしていいのかな…
目の前のかずくんから視線を逸らして
ぐるぐると思考を動かしていたら
突然抱きつかれて躰を押されて
その衝撃で躰が後ろに倒れた
俺の背中はベッドの上…
それを俺に跨るようにして見下ろすかずくん…
その瞳の奥には微かに熱が灯っていて…
潤「…わかった…いいよ…あげる…」
考える前にそう呟いていた
だって…可愛い顔で…そんな瞳で見られたら…
俺の理性だってそんなに強くない…
和「ほんとっ!?先生…すきっ」
言った途端勢いよく覆いかぶさってくるかずくんを
受け止めながら
しっかり視線を合わせた
潤「だから…ドア…閉めてきて?」
すぐに行こうとする腕を握って
潤「あと…今回みたいに宿題も予習も…できるんだからちゃんとやること…」
少し先生ぶってそう言いながら微笑うと
和「約束するっ」
可愛い顔がキレイに笑った
その顔を引き寄せて
ちゅっと軽く唇を重ねてから
潤「鍵も…閉めてね?」
そう言うと
頬を少し赤くしながら
かずくんが俺の上から降りた