第2章 ナービー*Nabi*
Jun side
和「俺,先生が好きなのっ…お願いっ…」
俺が欲しいと言われて…
抱きつかれて…
耳を舐められて…
目の前のことに頭が追いつかないうちに
耳に届いた言葉…
潤「…え?」
思わず聞き返すと
和「ずっと先生のことが好きだったのっ…」
俯いてた顔をあげて
少し頬を染めて…必死な顔のカズくんと目が合った
なに…これ…夢?妄想?
そんなことを考えながら
可愛いその表情を見ていると
和「先生…っ」
泣きそうなかずくんの声が聞こえて
思考が現実に引き戻されて
思わず小さなその躰を腕の中に引き込んでいた
小さく跳ねる躰をぎゅっとしっかり抱き締める
潤「俺も…ずっと好きだったよ…っ」
言っちゃいけないと思って…
ずっと隠してきたけど…
好きだと言われて…
可愛い声で呼ばれて…
もう我慢できなかった…
今日で…かずくんも18歳になったし…
もういいよね…?
和「え…ほんと…?」
腕の中から小さな声が聞こえて
少し躰を離して視線を合わせた
潤「冗談でこんなこと言わないよ…」
目尻にたまった涙を
指先で拭ってあげて
潤「すきだよ…かずくん」
しっかりそう伝えると
和「せんせっ……!」
勢いよく抱きついてきて
躰が椅子から落ちそうになったのを慌てて腕で支えた