第1章 チャンパー*Champi*
Sho side
夢中だった
とにかく気持ちよくて
2人を感じることに必死だった
いつもは見せない2人の姿に
ドキドキして…夢みたいだった
カズの手で上り詰めて
頭が真っ白になった瞬間
口の中に雅紀の熱が広がった
躰のナカをカズの熱で濡らされた
雅紀のモノを一生懸命飲み干そうとしたのに
少しのみ込んだところで
優しく掻き出された
クイーンサイズのベッドに並んで横たわって
息を整えていると両側から躰を包み込まれた
和「翔さん…大丈夫ですか…?」
雅「可愛かったですよ…ありがとうございました…」
俺の髪を撫でたりしながら
2人が切なそうな声を出すから
思わずその2つの手をぎゅっと握った
翔「好きなんだ…二人とも…どっちが居なくなってもヤダ…カズも雅紀も…愛してる…」
ダメって言われても…どうしようもないんだ…
だから…
真っ直ぐ天井を見上げて二人の答えを待った
不意に顔の上に影が落ちて
二人の顔が俺を覗き込んだ
和「翔さん…私達も…あなたを愛しています…心から…」
雅「誰よりも愛してます…良いんですか…?私達が傍に居ても…」
頷くと,またギュッと両側から抱きしめられた
雅「私達2人を,どちらか選ばなくてもいいですよ…?」
和「どちらが選ばれても…選ばれなくても…どうせ離して差し上げることはできませんから…ね…」
両側から頬にキスが降る
ドキンと鼓動が高鳴った
やっぱり…この2人は俺の憧れで
そして,誰よりも大好きな人たち…
翔「…これからも2人で,傍にいて…」
「「仰せのままに…」」
二十歳の誕生日に
俺は大人の恋をした…
***END***