第3章 3
Satoshi side
硬く勃ちあがるソコからは先走りが垂れて
でもニノの口内に含まれて
歯を立てられて痛みが躰中に走る
話がしたい,と
話を聞いて欲しい,と
漏れる声の合間に何度言っても
それを受け入れられることはなくて
黙れ,とでも言うように
熱く硬いニノのモノを無理矢理口内に捩じ込まれる
智「ぅんんっ…ん,ぐっ,ぅぅっ…」
苦しくて
それでも
和「っく…んっ…はぁ,ぁあっ…」
喘ぐニノの声が聞こえて
感じてくれるなら受け入れたい,と思うのに
躰は受け入れられなくて何度も嘔吐く
その嘔吐きすらも許さない,と言うように
頭を押さえつけられて
涙を流しながら
見つめることしか許されない
ニノの口から大きな嬌声が漏れて
それと同時に口内に熱い液体が放たれた
飲み込もうとすると無理矢理吐かせられて
全部口から出した頃には
もう上手く躰に力が入らなくて
でも絶頂の余韻か
ニノの動きも止まっていて
智「はぁ,はぁ…ゲホっ…ニノ…話…聞いて…」
声が掠れるけどそんなのどうでもいい
ぎゅっと腕を掴んで
遠回しな言い訳なんて通じない,と思った
壊れかけたこの状況で
関係が壊れる,と怖がる必要なんてない気がして
残った感情は
智「和也…好きだ,お前だけが好きだ…」
それだけだった
苦しめてごめん…と呟いて
俺を見つめたまま固まる躰を引き寄せて
背中に腕を回した