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大野さんのバカ

第2章 2


Satoshi side

溜まっていたモノを吐き出して
疼いていた熱が収まると

我に返って途端に後悔が押し寄せてくる

でも

和「バレてないから大丈夫」

って抱き締めあって

今回はバレなかったけど
あれが例えば松潤とかなら
危なかったかもしれない,と

例え気持ちを伝えられなくても

たまに肌を重ねることしかできなくても

ニノと離れるなんてきっとできないから

人目があるところではもうやめよう,と
自分に言い聞かせた


一緒に過ごす時間そのものが久しぶりで

あのままそれぞれ帰る気にはなれなくて

ニノの家にお邪魔して
でも時間も時間だからと
軽くシャワーを浴びて

ベットに並んで横になる

和「眠い?」

智「ん,もう少し大丈夫」

和「相葉さんちゃんと帰ったかな」

智「井ノ原くんとかもいるから
きっと大丈夫だよ」

和「今度ちゃんとお礼しなきゃねえ」

智「松潤と翔くんにも相葉ちゃんにお礼させなきゃ」

和「そうだね」

ふふっと笑いを零して

和「あの2人ってなんで帰ったんだろ」

智「…さあ?」

天井を見つめながら何気ないやりとり

こんな瞬間でさえ
ニノとなら幸せだと感じる

和「あー…寝そう」

智「寝よっか。…おやすみ」

そう言ったときには
ニノから寝息が漏れていて

布団の中で手を握りしめて俺も瞼を閉じた
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