第2章 2
Kazunari side
和「…バカ」
熱を吐き出して
互いに荒くなった呼吸を
抱き合ったまま整えた
落ち着いてくると
さっきの恥ずかしさが蘇ってきて
大野さんに八つ当たりした
智「…ごめんね?」
でも素直に謝られて
バツが悪くなる
智「…ニノ…抜くよ?」
言われて,まだ繋がったままだったことを思い出した
和「ん…ぁあっ…」
躰が離されて中のモノが
ゆっくり引き抜かれる
大野さんの放った熱も
一緒に中から出ていくのを感じて
少しだけ切なくなった
和「はぁっ…」
智「大丈夫?」
大野さんは鞄からウエットティッシュを取り出して俺の躰を綺麗にしてくれる
でも,それはそれで恥ずかしい…
和「ん…も,平気…自分でやるから…」
お互い躰を綺麗にして
身だしなみを整える
車内は自分たちの熱気で暑かった
和「さすがに焦ったね」
窓を開けて,笑いながら言うと
大野さんも苦笑していた
智「でも久しぶりだったし,止められなかった」
「ゴメン」って言いながら抱き寄せられる
大野さんの腕の中はやっぱりドキドキした
和「バレてないから大丈夫」
言い訳しつつ背中に手を回して
ギュッと抱きつく
見上げると
笑って見下ろしている顔があって
ゆっくり唇を重ねた
智「運転…大丈夫?」
前に移動してエンジンをかける
和「ん…まぁ…なんとか?」
ホントは結構限界だけど…
力の入らない下半身に鞭打って
なんとか車を出発させた