第2章 2
Kazunari side
大野さんが外でこんなことをしてくるなんて夢にも思わなくて戸惑った
「立場を考えて」という
潤くんの言葉も頭をよぎる
でも大野さんは
いつになく余裕のない様子で
車の後部座席にスペースまで作って唇を重ねてきた
和「んんっ…はぁ、大野さん…片づけは?」
確認のため,そして理性を保つために
一応聞いてみる
智「嘘ついた…」
その言葉に理性はガラガラと崩れて
大野さんの首に腕を回して
再び唇を引き寄せた
和「んんっ,ぅんっ…ふぁっぁっ」
個展の前日,手を握って以来
一度も触れてなかった
最後に躰を重ねたのなんて
俺の誕生日…
二ヶ月以上も放置された躰は
キスだけで一気に熱が高まっていった
カチャカチャとベルトが外されて
俺自身が露わになる
智「ニノ…もう,すごいね」
和「あ…ん…だって…」
俺の中心は期待で蜜を滴らせていた
熱くそそり立ったソレが大野さんの口に包まれた
和「ぁあっ…ん…ぁあっ」
思わず声が漏れる
その時、駐車場に足音と
賑やかな話し声が響いてきた
雅「あれ?あの車ニノのじゃん,まだいるのかな?」
そう言って足音が近づいてくる
まずい…
急いで後部座席の足元に躰を隠した
この車はフロントガラスからしか覗けないから,この位置なら前のシートの影になって見つかることはない…
わかってても、緊張が走る
大野さんとはぴったりくっついたまま…
どっちの緊張かわからないドキドキが大きくなっていった
雅「やっぱいない,忘れて帰ったのかなー?」
相葉さんは遠くから覗いただけで,また離れて行った
ホッとして見上げると近づいてくる大野さんの唇
「忘れて帰るって,相葉じゃあるまいし…」
皆の声がまだ聞こえるのに…
大野さんの手は再び俺の中心を捕えていた