第2章 2
Kazunari side
「大野~俺も膝枕して」
健くんが俺の横に滑り込んできて
大野さんの膝…というよりは
俺にのしかかるように
ソファの上に乗ってきた
和「ちょっと,健くん重いですよー」
俺が抗議すると
健くんはさらに俺に抱きついてくる
「おまえね、先輩が来てるのにゲームしてんじゃないよ」
ゲーム機を取り上げられて
健くんに組み敷かれる俺
大野さんの膝の上で…
和「ちょ,わかりました…ゴメンナサイ…だから,どいてもらえます?」
さすがにコレは落ち着かない…
「大野,個展無事終わったって?お疲れ」
智「あぁ,うん…この間はありがとね」
大野さんは,大野さんで
岡田くんに話しかけられて
普通に会話してるし…
…なんだこの状況…
「ニノってやっぱ可愛いよねー」
和「はい?何言ってんすか…」
健くん越しに目に入る大野さんは
困ったように俺を見降ろして
その向こうでは岡田くんが
笑いをこらえて顔を逸らしていた
潤「健くん,うちのニノに手出さないでくださいよ?」
上から声が降ってきて
それに反応して健くんが顔をあげると
開けた視界にはニッコリ笑った潤くんが立っていた
「なんだよー…イイとこだったのに」
健くんはしぶしぶ俺の上から降りた
「嵐はガード堅いねぇ」
岡田くんに慰められて「ねー」とか言いあってるけど
そういう問題じゃない…
とりあえずホッとして起き上がると
「しょーがない,櫻井チューしよー」
と軽快に翔くんの方へ絡みに行った
いや…オイ,こら…
「めげない男だ」
岡田くんは感心してみてるけど
俺達は慌てて翔さんを助けに行く
V6の他のメンバーも
面白がって参戦するし
潤くんと相葉さんなんて
半ば本気で止めに入ってて
収録前のテンションとは思えない盛り上がりの最中…
「スタンバイお願いしまーす」
と声がかかった