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大野さんのバカ

第4章 4


Kazunari side

顔をくすぐる優しい手の感触に
瞼を開けると

真っ直ぐに俺を見る
智の綺麗な瞳があって
優しく俺の頬を触っていた

和「…おはよ…」

小さく言うと
その綺麗な瞳がトロンと細くなって
「おはよ」は口の形だけで言いながら
唇が重なった

触れるだけのキスから
隙間から舌が差し込まれて
絡め取られる

和「んんっ…ん,ぅ…ん」

ただでさえ力の入らない躰が
ゾクゾクと湧き上がる痺れに翻弄される

和「んんっ…さと…ふ,ぁはぁっ,も…さと,し…」

名前を呼んで,唇が離れると
フッと智の顔が消えて俺の胸に埋もれた

「はぁ,」と息が吐かれて
背中に手が回され
ギュッと少し痛いくらいに
しがみつくように抱きしめてくる

和「智?」

呼んでも反応がなくて

だからそのまま智の頭を抱きしめた

胸にあるあったかい塊が愛おしくて
ふわふわの髪の毛を何度も撫でた

モゾモゾと顔を擦りつけるように
胸に摺り寄せてくる

泣いてる…?

心配になって腕を緩めてると

和「んぁあっ…」

いきなり胸にビリッと電気が走って

躰がビクビクと揺れた
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